メンタル不調が心配な方を相談につなげよう
こんにちは、ちいさな会社のメンタル面を丁寧にサポートすることが大好きな、ソルラシックのよしだです。
さて、俗に言う五月病の時期がやってまいりました。
ひとの心配をする前に、まずは自分のケアから
ということで、五月病にならないように適当にやっているよしだです(笑)
皆さまもぜひ適当にいきましょう!
※適当って悪いイメージがありますが、先入観を取り払って読むととてもいい意味です!
もくじ
五月に疲れが出ている人がいたらよく観察しよう
この時期は季節の変化も落ち着きを見せ、新年度としての変化にも慣れ始めるので、疲れや油断が出やすいと言えますね。
この時期に疲れが出ている方は、それだけ3~4月を一生懸命に過ごした方とも言えるかもしれません(見方を変える=リフレーミング!)
つまり、それだけ人事担当や上司としては、周りの方をよく観察して早めのケアにつなげていただきたい時期になります。
どんな病気もそうですが、早めのケアがとにかく大事です!!!!!
とくにメンタルの場合は、周りが気づくようになるレベルというのはかなり進んでいることがあります。
それまでに本人が必死でどうにかしようとしていても抑えきれなくなって出てきてしまうことが多いので、気づいたらすぐに丁寧に見ていただくようにお願いします。
メンタル不調?と感じたときの『声掛け』と相手の反応ごとに異なる対応とは
そして、早めに相談につなげるアクションも起こしていただきたいのです。
まずは軽めに、様子を確認するところからはじめましょう。
こちらが心配なだけで、実態を確認してみれば問題ないこともあるかもしれません。
ですので「可能性があるので、実態を把握」というイメージでいきましょう。
軽い声掛けとしては・・・例えばこんな感じです。
「ちょっと疲れてるように見えるけど、どう?」
「ちゃんとできてるから、ちょっと力を抜くぐらいでもいいんじゃない?このままだとバテそうで心配だけど、どう?」
「しんどそうで気になるよ~。よかったら気楽に話して息抜きしちゃおうよ。」
相手の反応を見るときには、こんな感じです。
・反応的に問題なしライン
素直に「実は~~~」と話してくれたらそのまま聴いちゃいましょう。
・反応的に再度確認ライン
「そんなことないですよ~」
「大丈夫ですよ~」
と自覚がないままに答えているような感じで、とは言え声を掛けられたことに抵抗がなさそうな場合は
「そうなのね。それなら安心かな~。ちょっと顔色が悪く見えるけど、なんでだろ~?」
なんて、軽く返してみましょう。
そこでちょっと自覚を持ち始めて、なにか話してくれるかもしれません。
それ次第で心配しなくていいのか、見守り程度でいいのか、相談につなげた方がいいのかを考えていきます。
・反応的に重視ライン
「そんなことないです!」
「私には問題ありません!」
など、明らかに警戒されていたり、必要以上に否定に力が入っている場合は、慎重に対応しましょう。
まずは「そっか~、それならよかった^^」と、相手のことを受けとめます。
頭の中で「え、これはどう見ても大丈夫じゃないな」という声が聞こえたとしても、その声は急いで脇へ押しやってください。
にっこり、やさしく、「そっか、おいらの勘違いか。じゃいいや~。そんならよかったよ~」くらいの感じで返しましょう
(このキャラ誰!?ってくらいに、明るく優しくはっきりと。古いですが、ドラゴンボールの孫悟空くらいのけろっとした感じがオススメです)。
コツとしては
軽い感じで“断ることも「もちろんOK」”という雰囲気でいく
断られたら「すぐに退く」
相手が自分に対して警戒しそうな雰囲気を感じたら
「自分が気にし過ぎちゃっただけだったわ、やっちまったな、てへっ」
とはっきり伝えて「この人は自分をマークするのをやめたな」と相手が警戒をとけるようにします。
一度警戒モードになられてしまうと信頼を取り戻すことが大変になりますので、とにかく「すぐ退く」「絶対に押さない」が鉄則です。
つぎにすることは、作戦の立て直しです。
メンタルの専門家へ相談に行ってもらいたい時に何と言えばいいの?
素直に受け入れていただけた方はそのままお話を聴いていただき
「素人でも話を聴くことはできるけど、よい方に向かうためにどうすればいいかを知りたかったら、一度専門家に聞いてみるのもいいのではないか」
と伝えてみてください。
ここでもごり押しは厳禁です。
強制的に相談に行かされると言う感覚はつくらないようにしましょう。
成功のポイントは、逆に『自分から、話してみた方がよさそう』『とりあえず、専門家のところへ行くぐらいはいいかもしれない』と思ってもらうことです。
相手の性格を考えて、働きかけてみてください。
例えば
「専門家が言う通りにするかどうかは別にして、一度情報をもらってきて、それからどうするかを考えればいいんじゃないかな?」
とか、
「他の人たちは、こういう時にどうしているのかを聞いてみて、情報を集めてみてはどうかな?」
などの働きかけはどうでしょうか。
これだと強制されている感じは少ないですし、自分にメリットがある感じも分かりやすいです。
何よりも、これだと誰かにさせられている感より、自分で自分のために判断して行動しているという感じを得やすく、抵抗感が減るのが良いところです。
このような方については、
周囲から気を遣われることが苦手だったり、
自分には周りから心配されるような点があって、それは良くないことだと考えていたり、
自分は誰かに相談をしなければいけないような人であり、助けてもらわないといけない人はダメな人だ
と考えているなど、自分に対してネガティブな価値観を持っている方の可能性があります。
そこを刺激しないように注意すること、そのような思いを持ちやすい方へ配慮することがとても大切になってきます。
お読みいただいて気づいたかもしれませんが、実はこういう配慮は本来であれば誰に対しても必要なことですよね。
上司だから相談につなげようとしているんだとか、人事担当だから声を掛けているんだとか、そういうこともあるかもしれませんが、「人として心配だよ」「あなたのことを個人的にも思いやっているつもりだよ」という思いを押し付けずにそっと差し出してみて、受け取ってもらえたらいいなと言う感覚で働きかけてみると、相手の反応も変わってくるかもしれません。
もし、こんな感じで声を掛けてもうまくいかないという場合は、ぜひご相談ください。
一緒に考えていきたいと思います。
また、心身の健康が心配な部下がいた場合、状態を確認して的確に判断するのは上司の役目になります(安全配慮義務と言います。これができていないと、安全配慮義務違反に問われます)。
自分の役割を果たすためにも、ぜひ動いてみてくださいね。
長期在宅ワークの影響による社員のメンタル不調が増えています。
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そんな時にはまずご相談ください。
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