人事担当者のお悩み:メンタル不調者との面談の心得
こんにちは。Sol La Chick(ソルラシック)スタッフの奥村です。
人事担当者の仕事は通年いろいろとあって忙しいですよね。
いつもお疲れ様です。
人事の職につくと、社員と面談をする機会が多々あります。
面談の内容によっては、気が重いものもあります。
職務なので仕方がないですが、特に面談相手にとってネガティブな内容にならざるを得ない事柄をお話ししなければならない時は、当然ながら気が重いものです。
また、心身の調子が悪い社員と面談をする場合もあります。
特に、こころの状態があまり良くない社員こそ、人事を頼ってこられる事が多いように感じます。
職場の人間関係に悩んだり、仕事の負荷が大きすぎることからメンタル不調になる社員の方も目にすることがあります。そういった社員の方々がまず相談する先としては、通常は上司になりますが、上司にどうしても相談し難い等の理由がある時には、人事に駆け込んでこられることもあるでしょう。
そんな人事の悩みとして良く聞くのは、この「面談のしかた」に悩むという点です。
特にメンタルダウンした方に対する面談は、どんなスタンスで話をしていったら良いのか、そもそもどこを着地点として話をしていくのかが分からなくなるなどを耳にします。
そこで本日は、過去の弊社のブログを参考にしながら、人事担当者としてメンタルダウンした社員や悩み等を持つ社員と面談をする前に知っておいて欲しいことを今一度お伝えします。
もくじ
1.社員と面談をする前に整えておくことは何か
メンタル不調の社員だけでなく、いろんな悩みや辛い思いを持っている社員との面談の時は、相談内容を親身になって聞いているうちに、人事担当者自身が相談相手の気持ちに同感し、ネガティブな影響を受けてしまうことがあります。
人事担当者ご自身は何も関与していない案件であるにも関わらず、辛い思いや悩み、メンタル不調になるような原因を思い図って、気持ちが沈んだり、一緒になって辛い気持ちになるなど、ネガティブな気持ちにつられて苦しんでしまうのです。
そうしたネガティブな影響を受けてしまうと、人事としての判断が適切にできなくなります。
なにより心が沈み、その日は他の仕事が手につかない・・ということも起こり得ます。
そうならないようにするためには、相談相手に共感しながらも自分の立場や役割を認識して面談にのぞむことが必要です。
相談相手の気持ちに引き込まれずに着地点へ導き、人事担当者としての認識をしっかり持つには、そのためのコツがあります。
面談前に心得ておき自分を整えて臨んでみてください。
そのコツについては、こちらのブログに詳しく書いてありますのでぜひご参考にされてください。
また上記のブログには、万が一相談相手の気持ちに引き込まれそうなときや、引き込まれてしまったときに役立つ対処法を3つほどご紹介しています。
そちらも合わせてご参考にしてみてください。
事前に対処法を知っておくと、面談が各段とやりやすくなりますし、面談がうまくできるかな?という不安も解消されますよ。
2.面談の着地点をつくるためにも、面談進行中の人事担当者自身の心の整理が大事
そして、面談をしているとどういう着地点にするべきかが分からなくなる時があります。
それは、人事担当者自身が相談相手の方とどんな関係にあるのか、どれだけ知っている間柄なのかも関係してくるでしょうし、そもそも人事担当者がとてもやさしくてハッキリと物を言うことが苦手な性格だということも要因となります。
着地点がぼやけてしまうのも、そういったいろんな要因が絡んでくるものです。
さらに、会社のルールに沿った着地点にすることは前提となりますが、それでも人事担当者の個人としての感情が動き、どう対応したら良いのかが分からなくなってしまうことも往々にしてあると思います。
そんな人事担当者の心の整理と着地点をつくるコツとしては、こちらのブログに詳しく書いてありますので、是非参考にしてみてください。
人の感情は上手にコントロールをすることが難しいですが、人事というのは、そこをなんとかうまくコントロールしていく必要が出てくる職務です。
その感情のコントロールは、ややもすると「冷たい人」と思われないか?と気にしてしまう人事の方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫です。
相談にやってくる社員の方は、人事が温かい人なのか冷たい人なのか、そこが大切ではないのだと思います。
悩み、苦しんでいる事をどうしたらいいのか?解決の糸口があるのか?そこを導いて欲しいと思ってやってくるのです。
それらの期待に応えるためにも、人事担当者自身の気持ちのコントロールと冷静な判断でいったんの着地点を見つけることが優先です。
温かく、やさしい人と思われるよりも、問題を解決へ導く一歩を作ってくれる人。
そう思われることの方が人事としては重要のように思います。
3.メンタル不調者との面談で相手の「こころの状態」がつかめない時のTips
また、メンタル不調により休職していた社員が復職する際の面談等、面談相手のこころの状態は今現在どういう状態なのだろうか?と探りながら面談をされることもありますよね?
難しいと感じる面談の1つは、メンタル不調で休職していた社員の方との復職面談があげられると思います。
休職されていた社員の方は復職をしたいとおっしゃるけれども、メンタルの状態が就業できる程に回復されているのだろうか?というのを面談である程度見極めなければならない時は、どうしたら良いのだろうか?と悩む人事の方が多いようです。
人事は医者ではないので、心身の不調を見極めることはできないと思います。
そのため、医学的な見解をもって就業可能とするかどうかの判断については、産業医の面談を実施することでカバーされるのが良いと思います。
その前段として、人事との面談をされる場合の、面談相手のこころの状態をある程度見極める質問の仕方や、うつ症状のある社員の方との面談で注意したい点など以下のブログをご参考にしてみてください。
特にやってしまいがちなNG面談は、人事担当者側でいったん面談相手の状態を「憶測」してしまい、その憶測から間違った方向へ面談を誘導してしまうことです。
そんな状態にならないためには「事実を捉える」という事を意識することが大切です。
そんなお話も以下のブログに書いていますので、面談を実施される前にぜひお読みください。
いかがでしたでしょうか? メンタル不調の社員や悩みを抱えている社員との面談に臨む人事ご担当者様の参考になったら嬉しいです。
以前弊社では、人事担当者向けに面談の基本をお伝えするワークショップを開催したことがあります。
その時も面談時のノウハウ・注意点が分かる!とご好評をいただきましたが、もし、人事担当者の皆さんが必要とされているワークショップが他にもありましたら、「お問合せ」からお気軽にリクエストをしてくださいね。
皆さんのニーズに合わせてワークショップを開催できるフットワークの軽さは弊社の自慢ですので^^ぜひお声をお聴かせてください。
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これらかも、いろんな案件を取り扱い、日々職場の諸問題に対応している人事ご担当者様の助けになるような配信をしていきたいと思います。
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