メンタル不調の社員への声がけをしやすくするためには
以前、社員のメンタルヘルス不調に早めに気づいて早めに対応することがメンタル不調による休職を防ぐのに役立つ旨、ブログ『メンタルヘルス不調のサインとは?』でお伝えしました。
しかしながら、社員のメンタルヘルス不調のサインに気が付いたものの、声をかけて専門家(産業医や医療機関)に相談するよう促すのに、どうやって話をしたら良いのか分からないという管理職の声もよく聞きます。
「なんかおかしいですよ」とか
「メンタルヘルス不調だと思うので」とか
「精神の病なのでは?」という言葉は使わないほうが良いと分かっている分、かける言葉の選択に悩み、なかなか声をかけづらいという管理職からの声です。
こういう管理職の悩みに対して、人事はどういう対応をしたら良いでしょうか?
答えとして、
『そういう時こそ 人事(健康管理、労務担当者)を頼ってください』
と管理職に言ってあげてください!
例えば、管理職が「〇〇さんの体調が心配なんだけど、詳しく話を聞かせてください」などとメンタルヘルス不調の該当社員に声をかけ、体調を詳しく聞いた後、
「そうですか。体調が心配なので、今後どうしたら良いか人事(健康管理者、労務担当者)に相談してみましょう」
という言葉でいったん話を終えれば良いのです。
そして後日、管理職が人事への相談結果として、専門家への受診を促したり、人事担当者から直接 当該社員に話をする流れを作っていれば、メンタルヘルス不調の社員への声掛けもしやすくなります。
そして、早期発見、早期対応にもつながります!
春は人事的なイベント(人事異動、昇給昇格、新入社員受入れなど)が多く、職場環境の変化に伴い生活環境も変わりがちで、高ストレスを抱えたりメンタル不調になりやすい時期です。
人事を頼ってもらい、新年度も社員全員が心身ともに健康で社会生活を営んでいきましょう!