セルフケア・ラインケア研修の効果測定とは?
人事が行う研修には様々なものがありますが、総じて難しいのが効果測定だと思います。
とくに、セルフケア研修やラインケア研修など目に見えないものを扱う場合、どのように費用対効果を考えればいいのか、
難しいと感じるのではないでしょうか?
これまで実施してきたことを踏まえ、効果測定の参考になりそうなことを3点に絞ってお伝えしたいと思います。
もくじ
1. 積極的に「メンタルへルス不全かもしれないので相談したい」という件数が増える。
良くない事のように見えますが、潜在していたものが見えるようになったとすれば、リスク管理をしやすくなるということであり、企業にとっては大事な進歩と言えます。
健康管理についての意識が芽生え、良い風土づくりが始まった証拠でもあります。
相談の結果、本当に不全であった場合は早期対処に繋がるので、重症化による生産性への悪影響を防ぐと同時に、社員のキャリアを守ることにもなります。
2.上司から「部下がメンタルヘルス不全ではないかと気になっている」という件数が増える
これも良くない事のように見えますが、上司がラインケアを実際に行えている証拠になります。
セルフケアでは手におえない部分をラインケアとして組織全体で対処することにつながり、不全の1人だけではなく他の社員の健康を守ることにもつながります。
不全の部下を隠したりすることの方が企業としては問題です。
3.年単位で見た場合、休職者数の減少や平均休職期間の短縮が見てとれる
現実的な研修を継続していくとこのような効果も現れます。
例えば、人によって風邪の前兆が頭痛に表れる人、喉の痛みとして表れる人など特徴があるように、メンタルヘルス不全も特徴があります。
自身の特徴に気づけるようにしたり、気付いた場合にはどうすればいいのかといった具体的な対処や、病院選びのポイント、受診のタイミングなどをきちんと理解できる研修をしておくことが大切です。
以上、3点についてお話ししてみました。
他にも色々と考えられることはありますが、まずは以上のような点を参考に、自社での研修の企画をされてみてはいかがでしょうか。