ストレスコーピングの研修自体がストレスコーピング
企業の研修が多い時期になりました。
やはり、春過ぎと秋は研修を行う企業が多いですね。
本日は、メンタルヘルス対策として企業でおこなう「セルフケア研修」が、まさにストレス対処になっているな~と感じたことをお伝えしたいと思います。
もくじ
メンタルヘルス対策の研修で笑いが起きる?
先日とある顧問先でセルフケア研修をしていたときに、笑ってしまったシーンがあったのですが、考えたらどの企業でやっても毎回笑ってしまうことに気づきました(笑)
メンタルの研修で笑うなんて不謹慎な!?と思われるかもしれませんが、笑いはこころの健康に大事な要素です(笑)
なので、いい研修をしてるなと思っていただけたら嬉しいです(自画自賛 笑)
さて、毎回笑いが起きるのは、ストレスについて話をしている時なのです…
ストレスはメンタル不調発症や重症化の大きな要因で大敵です!
ストレスと言えば、
嫌なこと
辛いこと
悲しいこと
腹が立つこと
がっかりすること
イライラすること
などのはずなのです。
こころの健康を保つには、自分が何に対してどんな時にストレスを感じているのか知ること、気づくことが大切です。
そして、ストレスを感じたらどんなストレスサインが出ているかを自覚すると、対処がしやすくなります。
ということで、セルフケア研修では出席者には最近自分が感じたストレスについて振返ってもらい、どんなサインが出ていたか、どんな対処(ストレスコーピング)をしていたかについて、グループで話し合ってもらうことがよくあります。
そうすると、なぜか急にあちこちで笑い声が起きるのです(笑)
もちろん、大変だった話が多いので「え~!」とか「今はもう落ち着いたの?」「その時どうしたの?」なんていう思いやりの声や同情、慰めの声もたくさん聞こえます。
が、そのうちまた笑いがあちこちで起きているのです。
そして、3~4人でシェアする時間が15分あっても足りない感じで盛り上がって、いつまでも話せそうな感じなのです。
「ストレスの話し、そんなに楽しいですか!?」って毎回ツッコミを入れたくなるぐらいです(笑)
突っ込むと皆さん更に笑っていらっしゃるので、健康的でよかったと思うのですが…もはや職業病(笑)
ストレス解消にもつながる『話す』という行為
実は「話す」ということ自体にも効果がたくさんあります。
話すだけでストレス発散や解消になります。
それが研修のたかが15分程度でできてしまうっていいですよね。
15分で4人のストレスが減ったと考えると、1人4分弱で効果が出ていて本当に素晴らしいです(また自画自賛です(笑))。
ストレスをため込んで我慢していると、我慢するためにまた何度も何度も頭の中で蘇ってきたことを反芻し、それに対してあーだこーだと自分を抑えようとするため、何倍にもストレスが膨らんでいきがちですが、声に出して他の人に聴いてもらうことで自分の中での無駄なストレス増幅を止めることにもつながります。
話してみれば客観性を取り戻せて意外とそこまでストレスに感じることじゃなかったと思えるようになったり、他の人も分かってくれることで「自分がおかしいわけじゃない」と安心できたり、慰めや励まし、今後どうしたらいいかヒントももらえたりと、いいことがたくさんあるようです。
話しを聴く側にも期待できる効果とは
話した人だけでなく、聴いていた人にも効果があります。
似たような経験をしていたら、自分だけじゃないとか分かり合える人がいたと思えてほっとしたり連帯感が生まれたり、自分はそんな風に考えたことがなかったけどこんな風に思う人もいるのだなと参考になって幅が広がったり、、、
更に他にも効果があります。
お互いに人間関係構築に大きく役立つのです。
お互いの話しを聴くことで、相手がどんな人なのかを理解することにつながるのです。
こういうことを不愉快だと思う人なんだな、こういう点を大切にしたいと考えている人なんだなぁ、なんていう風に。
そうすると、普段の仕事においても相手のことをよく理解した上で仕事に対しての話しができるようになり、コミュニケーションが取りやすくなります。
これを読んでくださっているあなたも、まったく知らない人、顔見知り程度の人、よく知っている人など、理解度によってコミュニケーションをとるときのストレスの度合いは違いませんか?
相手を知る研修を通して、一石二鳥どころか何鳥にもなり、最後は楽しかったなと終われる研修、おススメです!