コロナ禍における5月病対策【社員への対応 3つのポイント】
こんにちは、今日もお読みいただき、ありがとうございます。
代表のよしだです。
毎日仕事なのか休みなのか区別のつきにくい日々ですが、一応今年のゴールデンウィークは終わりましたね。
連休は気持ちよく休めましたでしょうか?
4月と言えば人事にとっては1年でも忙しい時期のひとつであり、5月の連休でちょっとひと息つくものの、連休があければまた昨年度末の人事考課の処理や新卒採用準備、新卒社員の教育研修のフォロー、賞与の準備などがあり、さらに5月病と思われる方のフォローも入って、目まぐるしい日々かと思います。
今年はいかがでしょうか?
更にコロナ対応が加わり、助成金申請や日々の雇用管理の対応などで、かなりお疲れなのではないかとお察しします。
(ほんと、近くにいたらお茶と甘いものでも差し入れして、肩でも揉んでさしあげたい気分です!※肩もみは「やめて~」と言われるほど下手ですし、ハラスメント疑惑が恐ろしいのでできませんが、気持ちだけは 汗)
さて、今回はそんな中でもちょこっと手を差し伸べてほしい5月病の方への対応について、ポイントを3点ほど簡単にお伝えさせてください。
忙しいなか、あれこれ負担を増やすつもりなないので、安心して読んでくださいね!
もくじ
5月病かな?を客観的に一緒に確認する【対応ポイント1】
今年は在宅ワークを導入している企業も多く、お会いするメンタル不調の社員さんたちも、職場にいる時のようなストレスは感じていない方が多いようです。
「心身の調子はどうですか?」と質問すると、だいたいの方が「まぁまぁですね~。会社に行っている時よりも、あまり疲れてないですね」と答えられます。
ところがこれがくせ者だということが分かってきました。
余裕そうな回答が多いので今年は安心なのかなと思いきや、カウンセリングやセッションで具体的に関わってみて初めてけっこうな疲れが溜まっていることに気づかれる方が多くいます。この自覚度合いが低いのが特徴で、これは怖いなと思います。
3月から仕事やプライベートの区別がつけにくくなり、だらだらと疲れが溜まっている方が増えているのですが、ゆでガエル現象とでもいうのか、徐々に進行しているためいつの間にか慣れてしまっているようです。
人事の担当者さんは、ここを見逃さないで!!!
カウンセリングやセッションで自覚できたから、きちんとケアをすることができてセーフと言えますが、これに気づかずにスルーしていると、知らぬ間にストレスが溜まっていて、気づけば仕事に支障が出るなど、更に大変なことになっていただろうなと思います。
気づいてみれば少しだるかったり、なんとなく仕事をしてはいるのだけどやる気が出なかったりというこの状況、実は例年の5月病とも似ているなぁと思いませんか?
それが進むと、会社に行きたくないという段階につながっていくような・・・
そんなわけで皆さまがまず最初にやるべきポイントは、『心配な社員さんがいたら、状態を客観的に一緒に確認する』です。
これは、コロナ禍におけるコロナうつ対策としても有効ですし、例年通りの5月病の方にも有効です。
メンタル不調気味な社員との面談時にしておきたいこと
もしメンタル不調が心配な方と面談する時は、少しでいいので一緒に体を動かしてみることをお勧めします。
体が疲れていることは気づきやすく、気持ちのうえでも受けとめやすいので、まずはそこから確認に入ると、思ったよりストレスも溜まっているみたい…と自覚につながる方が多くいますので、ぜひやってみてくださいね。
ご参考までに、簡単なボディケアの動画を貼っておきます。
目の疲れを癒す動画ですが、数分で済みます。
やってみて「あれ、意外とリフレッシュできた」「思ったより疲れていたみたい」となれば、しばらくは丁寧なサポートや観察対象としてあげるのもオススメです。
※ご自身がそう感じる場合ももちろんあります。そんな時は、ご自身のケアも大切にしてあげてくださいね。
- ご参考:ハードワークでつかれている目のリフレッシュ(パーミング)
そして5月病自体の対策もお話ししていきますね。
これは正式病名ではないですが、なんとなく心身がだるかったり、会社に行くのが億劫になってしまったりするのが症状と言われますね。
4月は誰もが新しい環境になり、新たな刺激をたくさん受ける時期です。
ただ、心の準備も少しはできていたり、まずは頑張ってみようと前向きな気持ちで過ごせることも多いので、あまり大きな問題としては出てこないのかなと思います。
新卒や中途の新しい方が入ってこられたり、昇進や異動が重なり、自分は変わらなくても周囲の環境が変わったり、家庭の状況が大きく変わって仕事への関わり方に影響が出るのもこの時期です。
ここで2点目のポイントです。
5月病かもしれない社員から相談があったら確認すること【対応ポイント2】
そんな人からの相談があったら、まずはつぎの2点を確認してみましょう。
- どんな状態・症状なのか?
- それはいつから起きているのか?
1がもし5月病のような感じであれば、要注意。
そして2を確認した時に、それが2週間続いているようであれば、念のためクリニックの受診か産業医との面談を勧めてみましょう。
この伝え方がポイントの3点目です。
5月病かもしれない社員に医療機関などの受診を促したいときの伝え方【対応ポイント3】
メンタルの病気かどうかは早めに確認するほうが安心!受診目的をそのまま伝える
メンタル不調の場合、なぜか風邪などと違って中長期的に様子見をしてしまい、受診した時にはかなり悪化していて治すのが大変になる方が多くいます。
受診して何もなければ安心ですし、なにか病気だったとしてもかなり軽度なはずなので、治療効果は高くなるはずです。
受診を勧める時には、これをそのまま伝えてみましょう。
メンタル不調の社員に医療機関の受診を勧めにくいな・・・と思ったときには
からだの病気が疑われる場合は受診を勧めやすいけれど、うつなどメンタルが気になる場合は受診を勧めにくくなるというご相談がよくありますが、どちらも病気には変わりません。
訴えられたらどうしようとか、余計に悪くさせたらどうしようという不安がある方は、まず自分自身が「受診を勧めるのは自分の役割のひとつだから、きちんと伝えよう」「社員の健康を守るのは自分の役割だから、ちゃんと声をかけてあげよう」と自分の行為を確認してみるといいですよ。
相手を思いやる気持ちと、役割を果たす気持ちがしっかり確認できれば、怖さや不安は減らせると思います。
残念ながら、こちらがどれだけ心を砕いても、相手によってはそのまま受け取ってくれないこともあります。
でもそれはあなたがどうにかできる問題ではないのも事実です。(よく相手を変えることはできない。変えられるのは自分だけと言いますよね)
相手があなたの言葉をどう受け取るかについては、相手の問題です。
もちろん、そんな時は傷つきますよね。頑張って勇気を出した分だけ傷ついたり、心配になることもあります。
そんな時は「自分はベストを尽くした。うまくいかなくて残念だし、相手が心配だ。」ということを1人で抱えず、同じ人事の方や産業医・産業保健スタッフ・外部の委託機関の方など信頼して話せる方へ伝えてみましょう。
私がコンサルティングをしている会社の担当者の方は、よくこういう話しをしながら、自分のこころを整理したり、つぎの面談の時にはどうしょうかと相談をしています。
忙しい中、専門でもないことに一生懸命対応されているだけでも充分ではないでしょうか?
忙しい時期にすべてを抱え込まず、うまく専門家につなげてサポートしてもらい、忙しい時期にご自身がやるべき業務をうまく並行して進められますように。
今日も応援しています。